▲ページの先頭へ▲

もう一つのプロフィール

保健師になる

高校生の頃からずっとあこがれていた保健師になって早35年。
最初の勤務先は市役所でした。田舎の道を自転車やスーパーカブに乗って、高齢者のお家や赤ちゃんの家庭訪問、老人クラブにお伺いをしていました。

元気に成長していく赤ちゃんを見るのは大好きでした.病児のお母さんからは「しっかり勉強してね」と専門書を渡されたこともありました。寒い冬、介護であかぎれた両手で私の手を包んでくれたお嫁さんがいました。まだまだ若く保健師とは名ばかりで、いろんな方に学ばせていただきました。

尾張地方は毛織物業が盛んです。織物の機械の前で、数えきれないほどのたくさんの針の先に、細い糸の1本1本をまるで手品のように括り付けていく作業に目を奪われました。織機のガチャガチャという大きな音がするたびに、縦糸と横糸が交わり、美しい生地が出来上がります。その生地を見つめる真剣なまなざし、流れる汗に働く人の尊さを見ました。